打ち出し角度とスピン量のバランスが大事(トラックマンをより楽しく)
- Taku Ouchi

- 6 日前
- 読了時間: 5分
更新日:4 日前
打ち出し角度は飛距離と高さを決定する重要な要素
トラックマン(→トラックマンの全貌とそのメリット)は、様々な計測データを提供してくれます。そのなかでも、打ち出し角度は、飛距離と高さを決定する重要な要素です。打ち出し角度とは、ボールが水平線に対して離陸する角度のことです。これは当然、ダイナミックロフト(インパクト時の、ボールとの接地面におけるクラブフェイスのロフト量)と高い相関関係にあります。
打ち出し角度は、クラブの動く方向(アタックアングル)と、フェイスの向き(ダイナミックロフト)によって決定されます。この2つの数字が同じ場合、ボールは同じ方向に打ち出されますが、現実的には考えづらいですね。
ドライバーの場合、ダイナミックロフト4:アタックアングル1の割合で打ち出し角度が決まる
ドライバーの場合、アタックアングルよりも、ダイナミックロフトの方が、4倍、打ち出し角度に影響します。例えば、ダイナミックロフトが14度、アタックアングルがマイナス1度(ダウンブロー)であった場合、ダイナミックロフトとアタックアングルの差は15度です。4倍影響するということは、15度/(4+1)=3度、打ち出し角度はダイナミックロフトよりも小さくなるということで、この場合、打ち出し角度は12度となります。
つまり、打ち出し角度の80%を決定づけるのがダイナミックロフトです。

アイアンの場合、ダイナミックロフト3:アタックアングル1の割合で打ち出し角度が決まる
アイアンの場合、平均すると、アタックアングルよりも、ダイナミックロフトの方が、3倍、打ち出し角度に影響します。ロフト角が増加するごとに、ダイナミックロフトの影響は小さくなります。
そして、クラブ、ボールの種類や、摩擦係数もこの比率に少し影響してきます。
ボールは必ず、ダイナミックロフトとアタックアングルの間に打ち出されます。ですので、常に、ダイナミックロフトよりも少し小さい値となります。
ツアープロとアマチュアゴルファーの打ち出し角度の平均値
PGAツアープロ
ドライバー:10.4度
6番アイアン:14.0度
LPGAツアープロ
ドライバー:12.6度
6番アイアン:16.7度
男性アマチュア(ドライバー)
スクラッチ以上:11.2度
ハンディキャップ5:11.2度
ハンディキャップ10:11.9度
ハンディキャップ15(平均的ゴルファー):12.6度
ボギーゴルファー:12.1度
女性アマチュア(ドライバー)
スクラッチ以上:12.7度
ハンディキャップ5:12.0度
ハンディキャップ10:12.4度
ハンディキャップ15(平均的ゴルファー):13.6度
ダイナミックロフトを決定する要素は様々
では、打ち出し角度に大きな影響を与える、ダイナミックロフトを決定する要素はなんでしょうか。
・静的ロフト(クラブそのもののロフト量)
・スイング弧のどこでインパクトポイントを迎えるのか
・腕とシャフトの角度(ゴルファーの立ち位置)
・シャフトのしなり
・インパクトポイント
などです。フェイスにカーブがあるドライバーなどは、インパクトポイントが上だと、ダイナミックロフトは大きくなりますし、下だと小さくなります。
ゴルフ上級者は、過度に大きいダイナミックロフトでショットを打つことはほとんどありません。インパクトに向けて、基本的にはクラブフェースのロフトが立っていくと、ボールを強く「潰して」打つことができるようになります。特にこの意識は、ドライバーよりもアイアンで必要になってきます。
PGAツアープロの、6番アイアンでのダイナミックロフトの平均値はトラックマンによると20.2度です。静的ロフト(クラブそのもののロフト量)に比べ、4度〜5度程度立ってボールをヒットしていることになります。LPGAツアープロであれば、6番アイアンでのダイナミックロフトの平均は23.6度となっており、クラブの立ち方はやや小さいですが、いずれにせよ、静的ロフトよりもクラブを立てて(=ハンドファーストに)ボールを打つ必要あります。
どうすればうまくできるか、は練習を繰り返すしかないわけですが、考え方としては、手先で打ち込んで、ハンドファーストにしようとするわけではなく、下半身からしっかり飛球線方向に体が移動する意識(リセンタリング。バックスイングを完了する前に、骨盤がアドレスのポジション、つまり左方向へ戻ってくること)が必要だと思います。
打ち出し角度の調整はシンプルに考えよう
風がフォロー、しかし、自分の飛距離だと、丁度良いところにバンカーがあって、そこはなんとか超えたい、という時、つまりボールを高く打ち出して、風に乗せてキャリーでバンカーを超えたい時、皆様はどうするでしょうか?
このダイナミックロフトを上げるために、ティーは少し高くして、ボールを少し左に置いて、スイング弧の最下点を少し超えたあたりでインパクトするように意識すると、高い打ち出し角度のボールが出やすいと思います。
では逆に風はアゲンストで、左右が狭く、なるべく低い球を打ちたい時、どうするでしょうか?先ほど述べたように、アタックアングルは、さほど打ち出し角度に影響を与えませんので、よく言われるような、打ち込んでアタックアングルを大きくダウンブローにする意識は必要ありませんね。ボールを上げるにはダウンブローで打てというのは誤解です。
ですので、先ほどの、ボールを高く上げたい時と逆に、ティーを低くして、ボールを少し右に置いて、やや短くドライバーをグリップして打つと、うまくいきやすいですし、ボールを右におけば、意識せずとも、アタックアングルはダウンブロー気味に変化すると思いますので、低い球を打ち出しやすくなるでしょう。
打ち出し角度をコントロールできる能力は、ゲーム全体の上達やクリエイティブなイメージ作りにおいて、非常に重要な要素です。
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